日本退職代行協会は、日本初の退職代行サービス業界の協会で「退職代行業界の消費者保護と業界活性化」を最大の目的として発足した組織です。

退職代行サービスとは。意味や意義

退職代行サービスとは。意味や意義

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退職代行とは、会社を辞めたいと考えている本人に代わって会社へ退職を申し出て辞められるよう代行することを指し、退職代行サービスとはこの退職代行を事業としてサービス提供することを意味します。

 

正社員、アルバイト・パートに限らず、仕事をしている人なら誰でも一度は「退職」というものに接する機会があるのではないでしょうか?私自身も退職を経験したことがあります。

また、一緒に働いていた人たちの退職を見たり、聞いたり、更には退職の申し入れを受けることもありました。

その退職において、最近テレビや雑誌などでよく耳にするようになったのが「退職代行サービス」です。自ら行わなければいけないイメージのある退職を代行するとはどういうことなのでしょうか?

今回はその「退職代行」の意味と意義について掘り下げていき、退職についての理解を深めることで、退職代行サービスについて考える・知っていただくきっかけになれば幸いです。

 

「退職代行」とは?

退職とは、会社もしくは従事している職務から退くこと、会社や職場を辞めること。

代行とは、何かしらの理由で本人または当事者に代わって物事を行うこと。

したがって退職代行とは、現段階で就いている仕事や職務から離れたい、会社、職場を辞めたいと考えている本人または当事者に何かしらの理由で退職を自分で言えない事情があるとき、その人に代わって退職を申し出ることを指し、退職代行サービスとはこの退職代行を事業としてサービス提供することを意味します。

 

なぜ退職代行サービスを利用するのか

なぜ退職代行サービスの利用者が増えているのでしょうか。

利用者が増えている理由は、会社に対して『自分で』退職の意思を伝えることが難しいからです。

この退職の意思を伝えることが難しくなった原因は退職代行サービスが生まれた背景にも繋がってくると思います。

まずは、退職代行サービスが生まれた背景を説明したいと思います。

帰宅するサラリーマンたち

退職代行サービスが生まれた背景の一つには、仕事をする環境の変化が大きな影響を及ぼしています。

単に仕事をする環境といっても非常に複雑かつ繊細なものに変化しているように感じます。最近よく耳にする単語では、ブラック企業、ブラックバイトといった勤務時間や労働環境、職務内容などの労使関係の変化、パワハラやセクハラ、モラハラなどの人間関係に属する単語を聞くと環境の変化について想像しやすいのではないでしょうか?

少し昔にはあまり耳にすることが無かった単語が近年ではテレビや雑誌、WEB上で飛び交い、実際の職場でも当たり前のように使用されています。

「ブラック企業だと言われると企業イメージが悪くなるので従業員にモノが言えない。」、「何か話しかけるとパワハラだ、セクハラだと言われる危険があるから話しかけられない。」など、コミュニケーションツールは発達していますが、実際の会話・コミュニケーションが取りづらくなっている状況も存在しているのです。

つまり、現代社会においては仕事をする上で多様な「個人間の壁」が存在することで、職場環境内でのコミュニケーション不足に陥り、そのことが原因で退職というある意味重たい内容を「自分では言えない」「言いにくい」環境をつくり出し、それを補うために退職代行サービスが生まれ、また退職代行サービスを利用するひとつの理由であると考えられます。

 

もちろんこれに限らず退職代行サービスを利用する理由や背景は人によって様々です。

「仕事自体が自分に合っていない」「思っていた仕事と違う」「研修がきつい」「業務が辛すぎて毎日泣きながら出勤する」「うつ病になった」「自分のやりたい仕事が見つかった」「退職を言ったけど引き留められた」などなど、致し方ない理由もあれば自己都合だから言いにくいといったこともあります。

このように理由は様々ですが、上司に相談しにくい環境が退職代行サービスを利用する土壌になっていると言えます。

 

退職代行サービスの意義は?利用を勧める理由は?

退職を自分から会社へ切り出すのは勇気がいることです。

上司から怒られるのではないか?損害賠償を請求されたりしないだろうか?といった理由で自分から言い出すことができない、またパワハラやセクハラなどで周りにも相談できない、言える環境に無いといった理由もあります。

また、上記に挙げたネガティブな理由だけではありません。

上司・同僚からの引き留めに合い、周りのことを考えると辞めることができない。職場や人間関係に問題は無いけれども、違うことにチャレンジしたいが申し訳なくて言い出せないといった自分の中に抱え込んでしまう理由もあります。

退職代行サービスはそういった状況から抜け出す手伝いをすることに意義があるのです。

 

また、退職代行サービスの利用を勧める理由は、下記の統計にもあります。

それは、仕事を苦にした自殺者の削減です。

厚生労働省の「平成30年中の自殺の概況」では仕事を苦にして自殺された方が2,018人との統計が出ています。平成20年の2,412人からは減少しているものの、直近2年間では少しずつですが増加傾向にあるのです。

抑圧された環境や自分ではどうしても言えないことで我慢をし、それが原因で自殺にまで追い込まれるという最悪のケースを避けるためにも、退職代行サービスを利用することはとても意義のあることであり、推奨すべきサービスであると言えます。

退職代行サービス利用のすすめ

退職を代行する事業者とは?それぞれの特徴について。

退職代行サービスを展開する事業者には大きく分けて2つの事業者があります。1つは退職代行サービス事業者、もう1つは弁護士事務所です。

弁護士に依頼するメリットは法律に則って、正式な代理人として認められるため退職に関する有給休暇の取得、賃金の支払いなどの詳細について交渉を行うことができることがメリットです。

一方、退職代行サービス事業者は弁護士で無いことが多いため、有給休暇や賃金に関して交渉することは非弁行為となるため実施することはできません。ただ依頼者の退職の意思や退職に関する希望を伝えることは可能です。また、24時間相談ができる、利用料金が安いといった利便性でのメリットがありますので、ご自分の状況に合わせてどちらに依頼するかを考えると良いでしょう。

 

連絡を受ける企業から見た退職代行サービスのメリットは?

ここまでは退職代行サービス利用者の視点で説明してきましたが、実はその連絡を受ける側である企業にとってもメリットのあるサービスであると言えます。

従業員を雇用するには労力、時間、費用が大きくかかってきます。その従業員に退職されてしまうと今までの努力が水の泡になってしまうと考える方も多いと思います。

しかし、退職代行サービスを受けたことをきっかけに、勤務環境や職場環境を見直すことで従業員の満足度を向上させるだけでなく、効率よく働くことができる職場作りに着手することができます。退職代行サービスによって大幅なコスト削減に繋がる可能性も秘めているのです。

 

今後の退職代行サービスについて。

変化していく職場環境、人間関係の中で、今後は退職の理由にも変化が出てくるはずです。

変化と共にニーズは確実に増えてきて、市場規模も大きくなることでしょう。

 

その一方で、増えるニーズに対して退職代行サービス事業者はサービス内容や対応力が問われてくるのは間違いないと考えられます。 現在も多くの退職代行サービス事業者が出てきていますが、その多くは淘汰され始めています。

特に準備もなく安易に参入するため、サービス内容や対応力がないことに加え、マーケティングの意識も知識もなく参入すればどのような業界であれ事業を成長させることは困難です。

今後は生き残りをかけて「どう差別化するか」が問われてくるのではないでしょうか。

 

まとめ

退職代行の意味や意義について説明してまいりましたが、いかがだったでしょうか? 退職という言葉がマイナスなイメージに聞こえますが、新しい人生への第一歩を踏み出すための重要なプロセスであることを理解すると、決してマイナスな事柄ではないと気づいていただけると思います。

その退職を本人に代わって代行する退職代行サービスは新しい人生へ踏み出す手伝いをする素晴らしいサービスなのだと多くの人にご理解いただけると幸いです。

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