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トラブルになる前に、読んでおきたいブラック企業対策とは?

トラブルになる前に、読んでおきたいブラック企業対策とは?

退職代行サービスを利用し新しい生活へと進んでいく人が増えている一方、退職することに悩んでいる人も増えています。
退職について悩んでいる人の中には勤務先がブラック企業であるためになかなか退職できずに悩んでいる人もいます。

ブラック企業という存在が公になってから、コンプライアンスが重視され、社員教育を強化することで是正されてきましたがブラック企業はまだまだ存在しているようです。
また、自分が勤めている会社がブラック企業であることに気づいていないままトラブルに巻き込まれている人もいるようです。

トラブルに巻き込まれる前に退職代行サービスに相談することも一つの方法です。
ここではブラック企業がどういうものか、トラブルになる前にブラック企業を退職する方法や対策について説明していきます。

ブラック企業とは?その定義について

ブラック企業とは?その定義について

ブラック企業について公的な定義はありませんが、不法・不当な扱いを継続的に行っている企業、コンプライアンスに対する意識が低い企業がブラック企業となります。
一般的には下記に該当した企業がブラック企業と言えるでしょう。

 

社員に対して長時間の労働を強いる

原則、労働基準法には1日8時間、週40時間以上の労働を行うことは認められないとあります。
ただ、雇用契約や労使協定など、労働者側と企業側で事前に書面を取り交わしておけば残業をすることが可能です。

しかし、協定を結んだからといって無限に残業ができるわけではありません。
当然ながら上限があり、ほとんどの会社が月間45時間~60時間の残業時間設定を行っているようです。
この時間を超える場合は違法となり、企業側に罰則が与えられます。
また、厚生労働省では月80時間以上の残業を「過労死ライン」として定めており、注意喚起しています。

毎日残業で終電帰りといったことになっていないでしょうか?
タイムカードを押してから仕事を続けることも違反になります。契約や協定を破ってまで残業を強いる会社はブラック企業といえるでしょう。

 

達成が不可能と思われるノルマを課す

会社として発展し、利益を上げるためには目標が必要になります。
その目標を達成するため、個人ごとに設定した目標をノルマとしているわけですが、客観的に見て達成が明らかに困難なノルマは過重ノルマになります。

「限定された期間では到底達成することができない目標を設定されている」
「自分自身で商品を購入することを強要される」
「異常な目標だが、達成できないと給与を減額されるなどのペナルティがある」

ブラック企業としては従業員を使えるだけ使って利益を上げさせる、もしくは従業員を自主的に退職させることを目的としているようです。
どちらにしても就業環境として快適な環境とは言い難いです。会社側からのノルマが過重なものであった場合はブラック企業であることを警戒する必要があるでしょう。

 

賃金や残業代の未払いが散見される

雇用形態に限らず、就業に対する賃金や残業代の未払いがあってはいけません。
なにより、賃金や残業代を払わないことは違法になります。違法行為を繰り返す会社はブラック企業です。長居することはお勧めできません。
例え現時点で自分の身に降りかかっていなくとも、他の人が賃金トラブルに巻き込まれているならば、早々に見切りをつけるべきです。

賃金については法律問題も関係してくるため、労働組合や弁護士の退職代行サービスに相談すると良いでしょう。
トラブルの解決、即日退職など、ブラック企業となるべく関わることが無く退職できます。

 

パワハラやモラハラ等のハラスメントが横行している

パワハラやセクハラが横行し、メディアにも取り上げられることが多かった問題ですが、今でもハラスメントの問題を抱えている企業は多いようです。
最近ではモラルハラスメント、マタニティーハラスメント、スメルハラスメントなど、多岐にわたるハラスメントが横行しており、退職に関しても慰留ハラスメントという新しいハラスメントが問題になっています。

問題が発生する原因には、当事者同士の認識の違いによるものが多いとされています。
ただ、企業側としてコンプライアンス教育に重点を置いていない、むしろ軽視していることでハラスメントのトラブルが発生している企業もあります。
問題が起きているのに対策を講じないのはブラック企業といって良いのではないでしょうか?

悪質な例になると意図的にハラスメントを横行させ、従業員を退職に追い込もうと考える企業もあるようです。
こういったブラック企業は精神病の温床になっている場合もあり、問題視されています。
ハラスメントに慣れてしまうと、その言動が当たり前のように感じてしまうかもしれません。
一度冷静に職場環境を観察し、正しく状況を理解することが大切です。

 

過度の選別を行い、一部の社員を迫害する

もっとも陰湿なブラック企業の特徴かもしれません。
一例としては成績が振るわない社員に対して、会社にとって重要な人材では無いといったレッテルを貼り、社内いじめやハラスメントなどを行い迫害することを指します。
いじめの内容は、過度なノルマを与える、必要のない作業を1日中行わせる等、トラブルというよりも一方的な迫害行為になります。

このような状態に追い込まれても、生活のため、家族のために会社に残り耐え忍んでいる人がいます。
生活や家族を守ることも重要ですが、自分自身の心身が健康であることが何よりも重要です。

ご自身が働いている会社は上記の内容に該当していませんか?
もし該当していて今の会社で働くことに苦痛を感じているならば、その状況から抜け出すための対策が必要です。

 

退職代行サービスを使うべき3つの理由

前項までブラック企業について説明してきました。
ブラック企業にいる状況を変えるには会社に是正を求めるといった方法もありますが、一朝一夕で変わることは難しいでしょう。

早期解決するには退職することも一つの対策と言えます。
でも、ブラック企業を相手に簡単に退職することはできないのでは?と考える人もいるのではないでしょうか?
このような状況こそ、退職代行サービスの真価が発揮されます。
ここでは退職代行サービスを使うべき3つの理由について説明していきます。

 

退職のプロが退職の話を進めるためスムーズに退職できる

退職代行サービスは退職のプロです。様々な企業を相手に退職代行を実施してきています。
創業が長い退職代行サービスであれば何百件、何千件といった実績を重ねていますので、ブラック企業相手でもスムーズに退職を進めることができます。
それぞれに退職のノウハウがあるため、トラブルに巻き込まれていたとしても問題なく退職に結び付けてくれることでしょう。

 

必要以上の引き留めなど、トラブルに巻き込まれることなく退職できる

自身で退職を進める場合、強く引き留められる慰留ハラスメントや脅迫などを用いて退職をさせないといったトラブルに見舞われる可能性もあります。
しかし、退職代行サービスは第三者として退職希望者と企業の間に入るため、上記のようなトラブルにあうことなく退職を進めることができます。
企業側も第三者が介入することで、退職に対して冷静に対応することが求められるためトラブルを起こすことができません。
退職代行サービスが退職への潤滑油の役目を果たしているのです。

 

有給消化、未払い残業代などの要望も全て会社に伝えることができる

退職に伴って有給消化や残業代の請求を申し入れるのは若干抵抗がある人もいるでしょう。会社がブラック企業であるならば尚更です。
会社側に伝えたい要求が多ければそれだけ時間を要する場合もあります。時間の経過を待っている間に会社側から冷遇されることも考えられます。

退職代行サービスであれば抵抗を感じることもなく、時間がかかったとしても冷遇を受け辛い思いをすることもありません。
退職するにあたって不安に思うことがあれば、退職代行サービスに相談してみましょう。

 

退職する際におすすめの退職代行サービスは?

退職する際におすすめの退職代行サービスは?

退職代行サービスは様々な会社、団体がサービスを提供しています。
大半は一般企業が退職代行サービスを運営していますが、労働組合や弁護士が行っている退職代行サービスもあります。

退職の意思を伝える会社がブラック企業であっても「退職の意思を伝える」だけであれば一般企業の退職代行サービスでも十分役割を果たすことができるでしょう。
しかし、一般企業の退職代行サービスのデメリットは「交渉」ができないところにあります。
一般の退職代行サービスが有給の消化や未払い賃金などに関して交渉を行うと非弁行為に抵触してしまうためです。

非弁行為については「退職代行サービスは非弁行為か?」をご参照ください。

トラブルを事前に防ぐためにも、退職に伴って交渉が必要になる場合は労働組合や弁護士が運営している退職代行サービスを選ぶのが良いでしょう。

 

まとめ

ブラック企業だからといって退職ができないわけではありません。
ただ自分自身で退職の話を進めるにはトラブルになる可能性もあり、ハードルが高いかもしれません。
そういった場合、ブラック企業対策として退職代行サービスを利用するのは有効な対策といえるでしょう。
第三者から退職を進めてもらうことでパワハラや慰留ハラスメントにあう心配もいりません。

ブラック企業に勤めているからといって退職することをあきらめたり、我慢し続けたりする必要はありません。
退職は労働者に与えられた立派な権利ですから、身体や精神の健康を害してしまう前に対策を講じなければなりません。

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