昨今のブラック企業は、世間から厳しく見張られているおかげで労働条件や職場環境が大幅に改善され、ブラック企業は減っていく傾向にあります。しかし、退職代行サービスへのインタビューからブラック企業はまだまだ存在しており、パワハラやセクハラなどのハラスメントが横行する職業・職種も多数存在していることがわかりました。
本記事では、退職代行サービスから聞いたブラックな職業・職種をランキング形式で紹介していきます。ブラックな職業・職種に捕まらないための方法やトラブル回避術も記載していきますので、トラブルに巻き込まれないためにも、このランキングからブラックな職業・職種の特徴を把握していただき、転職活動に生かしていただければと思います。
また、企業側の担当者もランキングを参考にしていただき、職場改善に役立てていただければ幸いです。
ランキング発表!退職代行から聞いたブラックな職業・職種とは?
ここではブラックな職業・職種をランキング形式で紹介します。退職代行サービス事業者が実際に退職代行をした時の感想やブラックな職業・職種の印象についてもランキング内で紹介しますので参考にしてみてください。
<ブラックな職業・職種ランキング5位:不動産営業>
不動産業界は体育会系で前時代的なイメージが強い業界です。職場環境や労働環境の改善に取り組む会社も多くなっていますが、近年でもパワハラなどのトラブルが問題になっています。
また、営業ノルマが厳しく、平日は営業活動を優先するため休日出勤して社内の事務作業を行うといったブラック体質が残っている会社も存在しています。
そのような状況で上司からの圧力やトラブルを恐れ、自分から退職することが伝えられない方が増えており、退職代行サービスへの相談件数も増加傾向にあります。
退職代行サービスによると、「引き継ぎが終わらないと退職させない」「進行中の営業活動について直接確認したい」など、なんとか本人とコンタクトを取ろうと意地になる企業が多いそうです。最終的には折れて、退職代行サービスの連絡通り、退職希望者の要望通りに話が進むようです。
<ブラックな職業・職種ランキング4位:タクシー・トラック運送>
4位にランキングされた職業・職種はタクシー・トラックのドライバーです。ドライバーの仕事は勤務時間が不規則で、拘束時間が長くなる場合があります。納品期限が迫っている場合は休憩を取ることも難しく、繁忙期には休みを取ることも困難になる場合があります。
過重労働だけでなく、売上ノルマなどがある場合は会社や上司からの圧力がパワハラに発展するといったトラブルにもなっており、ブラックな職業としてのイメージが強くなっています。
実際に退職代行サービスが会社に連絡をすると、話しを聞かず一方的に連絡を切るといったケースもあるようです。退職代行サービスから連絡があった時点で退職希望者とは連絡を取ることが難しい状況です。業務の確認なども含めて、一方的に連絡を切ってしまうのは企業にとってデメリットと言えるでしょう。
<ブラックな職業・職種ランキング3位:医療・福祉>
高齢化が進み、医療・福祉業界で働く人員を必要とする現場は多くあります。しかし、慢性的な人材不足で1人が担当する業務は非常に多く、過重労働や闇残業などの職場があることが問題となっています。なかには人間関係でトラブルを抱えながら人員不足の環境で働いている方も多く、辞めたくても辞められない状況になっています。
また介護職の場合、対応しなければならない仕事が多いのに給与が低く、人材も不足していることが話題になっています。退職代行サービスを利用する介護職の方も増加傾向にあるようです。
ブラックな労働環境で退職代行サービスを利用する方も多く、ブラックな職業として3位にランキングされました。
<ブラックな職業・職種ランキング2位:建築>
建築関連の職業・職種は屋外で作業をすることが多く、暑さや寒さなどの過酷な環境で仕事をしなければなりません。そのため過酷な労働環境を避ける方が多く、年々人員不足が深刻化しています。早期に退職を希望する人の中には過酷な労働環境から仕事を辞めたいと考える方だけでなく、上司や親方からのパワハラに悩み、退職代行サービスを利用する方も少なくありません。休みの日も強制的に出勤させられ、違法労働の多さから心身に限界を感じて退職代行サービスへ相談したという事例もあり、会社によっては法令を違反している職場も存在しているのです。
退職代行サービス担当者からは下記の体験談を聞くことができました。
「会社の近くに住んでいるから、家に行って話を聞いてくる」
「親戚も知っているから退職代行サービスを使わず、直接本人に話を聞く」
退職代行サービス側がトラブルを回避するため、直接の訪問はしないように話をした結果、実際に家まで足を運ぶことはありませんが、今まで一緒に仕事をしてきたから、退職希望者の家庭の事情も知っているから、という理由で直接話をしようとする会社側の方は多いそうです。
しかし、会社側の担当者は退職希望者が退職代行サービスを選んだ理由をよく考えて対応していただく必要があります。「退職代行サービスを利用しなければならないほど、直接話をすることが辛い状況」なのです。会社側の気持ちはわかりますが、無理強いをせずに話を進めるためにも退職代行サービスの話を聞くべきだと思います。
<ブラックな職業・職種ランキング1位:接客・飲食>
接客業や飲食業の店舗はチェーン店・個人店を含めて全国に多く展開されています。人員募集も多く発信されているため入職者も多いのですが、思っていた仕事と違うからすぐ辞めたいといった理由で退職代行サービスを利用する方も増加傾向にあり、離職率の高い職業・職種となっています。
常に人員不足となっているため長時間労働を強いられることも多く、即日退職を希望する方も少なくありません。退職代行サービス事業者の担当者の話によると、
「人員不足でシフトに穴が開いってしまう責任は退職代行サービスが取ってくれるのか」
「人が足りなくて忙しいんだから辞めるなんて認めない」
上記のように逆ギレされた状態から話が始まる事例もあるそうです。辞めることを希望している従業員の事情を退職代行サービスから聴くこともせず、仕事優先になってしまっている典型的なブラックな職場と言えます。
ブラック企業に入社してしまったらどうすればいい?トラブル回避術
ブラック企業と関わらないためには、まずブラックな職業・職種に捕まらないことが重要です。そのためにはブラック企業を見極めるポイントを押さえておくことでトラブルを回避することができます。
①企業への口コミや評判を調べる。
②過去に労働基準法違反などの経歴が無いか調べる。
③就業規則、雇用条件や労働条件を確認しておく。
④面接の際、事務所内の様子や面接官の対応などを確認する。
⑤離職率が高く、常に求人広告が出ている。
上記についてはインターネットやSNS、厚生労働省のホームページなどからも情報収集することが可能です。就職や転職は人生の一大イベントです。ブラック企業のせいで失敗やトラブルにならないよう、十分に注意が必要です。
それでも、十分に情報収集したのにブラック企業だった、入社してみたらトラブルばかりのブラック職種だったということも起こり得るでしょう。
環境改善を求めて行動していくことやトラブルを避けながら継続して勤務することは可能かもしれませんが、精神衛生上で良いものとは言えません。
環境を変えて心機一転することも対応策の1つです。その時に助力となるのが退職代行サービスです。
退職代行サービスはブラック企業を相手に退職代行をしてきた実績を多く持っています。その実績とノウハウからトラブルなく退職することができます。また、退職代行サービスを利用することで精神的な負担を軽減し、会社側とのやり取りで時間を割くことも少なくなるため、退職代行サービスはメリットが多い退職方法であると言えます。
退職の進め方に迷っている、今すぐ会社辞めたいと考えている方は退職代行サービスへ相談してみることをおすすめします。
まとめ、退職代行から聞いたブラックな職業・職種ランキングTop5
ここまでブラックな職業・職種ランキング、トラブルにならないためのブラック企業回避術について、また実際に代行をしている退職代行サービスの実話もふまえて説明してきました。
各企業で職場の環境改善や労働条件の見直しなど、ブラック企業の根絶は進んでいるのものの、今回ランキング形式で発表した職業・職種以外でもブラックな職業・職種、ブラックな労働環境は存在しています。そのような環境で苦しみ、悩みながら仕事をしている方も多くいます。
仕事を続けなければならない事情はそれぞれあると思いますが、肉体的・精神的な限界を超えてしまっては日常生活にトラブルを抱えてしまうかもしれません。
そうなる前に退職代行サービスに相談することをおすすめします。退職代行サービスであれば、その日から会社や職場に行かず即日でブラック企業を退職することが可能です。
退職後のサポートや転職サポートを行っている退職代行サービスもありますので、退職代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。